精神世界の旅が終わり、真我で出発します

プロ野球日本一栗山監督に学ぶ

今日もメッセージをお読み頂きありがとうございます。

プロ野球日本史シリーズは日本ハムファイターズが広島カープを破り

優勝しました。

広島ファンとしては残念な結果になりましたが、日本ハムファイターズは勝つべくして勝ちました。

栗山監督のコメントがスポーツ紙に掲載されていました。

その内容があまりにも深く、学ぶ姿勢一つで人生を変えられるものを含んでいると感じました。

全文を掲載してお伝えしますので、お役立ていただければ幸いです。

「しびれたし、感動もした。何より、日本シリーズという舞台で選手たちが輝いてくれた。

そしてファンの方たちが喜んでくれた。

このシリーズを見て、「野球って面白い」と感じてもらえたのなら、それがうれしい。

2連敗でスタートしたこのシリーズ。

苦しかったシーズン、クライマックスシリーズを勝ち抜き、

がむしゃらに自分たちらしくいけると思ったら、予想以上にシリーズの重圧があった。

緊張感でかみ合わず、ミスが出る。

だから感情をむき出しにしようと思った、自分自身が。

ここまで緊張したら、もう「リラックスしろ」なんて言葉は通用しない。

単純に勝ちたい、うれしい、苦しい、悲しい、というものを出したほうが選手たちが素直に野球に入れる。

普段はしない万歳とか、リアクションを大きくしたのはそういう理由だった。

何より大きかったのは第3戦が黒田との対戦だったこと。

彼を脅威に感じるのではなく、どうしたらこの対戦を生かせるかだった。

連敗とかは関係ない。

「黒田さんと勝負できる」と、純粋に野球に入ってくれるんじゃないか。

怖いとか考えている暇はない。

どう攻略するか、ではなく、どうその存在を生かさせてもらうか。

あの試合、みんなが点が取れなくて焦るのではなく、

黒田と勝負することに集中してくれていた。

打てなかったけど、あれでいい。

どう黒田と向き合うかで、純粋に野球には入れた。

間違いなく、その後の戦いにつながってくれた。

こっちの勘違いかもしれない。

でも、降板した回、翔平(大谷)に投げている途中で黒田に異変を感じたけど、

その打席を投げきってくれた。

翔平は「全球種を見せてもらった」と言っていたが、

かつてダルビッシュマエケン(現ドジャース前田健)に全球種を見せたように、

翔平自身が“受け取った”と思うことが大事。

シリーズは時代を移すもので、今年のプロ野球を象徴するような2人の対戦で、

この経験をどうプラスに変えていくのか。

翔平が自分の進むべき道を感じたのなら大きな意味がある。

もちろん、翔平だけではない。

シリーズを通じて第4戦の岡であり、第5戦の西川であり、

守備のミスや打てない悔しさを次に倍返しするものにしていく。

必死に、ひたむきにやるんだという姿勢。

それを野球の神様が認めてくれたんだと思うし、それでいい。

前に進んだ、ということでは翔(中田)もそうだ。

みんなが打てなくて苦しんだ中、やっぱり翔が打てば勝つし、打てないと簡単に負ける。

4番としての存在感。

そこを求めてきたという意味で、このシリーズは大きい。

名将・三原脩さんは「虎は虎のまま使え」と言った。

いろんな考えを持った野武士のような野球選手たちが、一つの考えにまとまるなんてあり得ない。

ただ、一つ方向に行こうとは言える。

連敗して焦る、悔しい、何とかしなければ、ではない。

自分たちがやってきたことを信じて、一つ一つのプレーをまず全力でやってみよう。

それが積み重なったら必ず勝っているから、と。

2連敗を喫し、その原点に返ろうとして、あの第3戦を機に、

自分たちの野球ができるようになった。

選手たちは確実に前に進み、4年前の「忘れ物」をつかんでくれた。

でも、日本一は目標であるけど、目的ではない。

ここがスタート。

翔平だって、このオフの過ごし方がすごく重要になる。

もっといいチーム、世界一のチームになるために。