精神世界の旅が終わり、真我で出発します

使命を果たす

今日もメッセージをお読み頂きありがとうございます。

新聞記事より抜粋します。

オトバンク会長 上田渉さん(37歳)

「聞き入る文化」を切りひらく

東京・本郷。

東京大学のキャンパスにほど近い雑居ビルから、ママチャリに乗って外回りに出る。

目的は、かいわいの出版社に顔を出すこと。

「こんにちは、うちに預けていただく本、ありますか?」

預けてくれた本を声優らが朗読。

「オーディオブック」にしてネット上で配信し、あがった収益を著者や出版社に還元する。

まるで音を運用する銀行、だから社名は「オトバンク」。

この人の外回り姿は、まさに取引先を回る銀行員のそれ、である。

2007年に配信サービスを始めてから10年。

配信する作品のタイトルは2万を超え、取引する出版社は450社以上にのぼった。

「準備が整いました。目の不自由な方、読書をする時間がない方。

だれでも本を楽しめる、そんな「聞き入る文化」づくりの本格スタートです」

すべての原点は、子どもの頃の記憶にある。

大好きな祖父の家。

1階の広いリビングのテレビは野球中継をしている。

けれど、祖父は、ただ目をつぶっている。

2階の書斎には、ずらりと本が並んでいる。

でも、祖父が本を手にすることはない。

ソファには、拡大鏡が置いてある。

祖父は、緑内障で60歳をすぎて視力を失っていた。

だからテレビの映像は見られない。

大鏡は、本を読もうと格闘し、敗れたあとだった。

神奈川の名門私立校から、2浪して東大文科2類へ。

NPOベンチャー企業で社会経験を積んだ。

ある経営者の交流会に参加すると、年配の人たちがこぼしていた。

「目が良く見えない」「老眼がひどい」などと

祖父のことを思い出した。

孫の東大合格をことのほか喜び、入学する直前に死去していた。

目が不自由な方のために、本を朗読して配信しよう。

04年の暮れ、会社を作った。

欧米ではオーディオブックが普及していると、あとから知った。

よし、日本でも。

地道にタイトルを増やしていった。

大学は中退。

いま、サービスを提供するウエブサイト「FeBe」に登録している会員は25万を超え、さらに急増中である。

10年以上のつきあいになる出版社「ディスカヴァー・トゥエンティワン」の干場弓子社長は言う。

「上田君は、つつましやかで、ごりごりの営業をしない。だから、出版社のみなさんに長くかわいがられている。

エールを送りたくなるんです。」

初志貫徹だ、新しい文化の風を吹かせろ!

宝物は、祖父の腕時計。

起業から5年目までは、自分で使っていた。

今は、もう動かない。

でも、部屋に大切にしまっている。

「私の想い」

様々な使命をを持った方々が自分の命を輝かせておられる。

感動します。