精神世界の旅が終わり、真我で出発します

栗山監督の意識レベルの高さ

今日もメッセージをお読み頂きありがとうございます。

昨日のブログで、栗山監督について新聞記事よりお伝えしました。

この内容は分析しないといけないと思い、今日は私なりの学ぶ視点を書いてみました。

読まれてみて、ご意見、ご批判などありましたら、教えて頂ければ嬉しく思います。

まず栗山さんは、メンタル面についてすごく重視しておられ、

繊細で的確な対応ができる方だと思いました。

学長が、ある講演で、20年の東京オリンピックでリオの二倍のメダルを取らせたいと述べておられました。

アスリートのメンタルをYSメソッドで取り組むことを述べておられました。

それだけ、スポーツにおけるメンタルの力は大きいものがあります。

私はこの日本シリーズは第3戦に大きなカギがあると思っていましたが、

監督のコメントを見て、やはりそうだったかと確信できたことがあります。

第1戦と、第2戦を取った広島カープには勢いがありました。

それは第3戦の前半の戦いぶりに如実に表れていました。

普通のチームであれば、2連敗して、相手のチームに勢いがあればそのまま押し切られて

連敗を重ねてしまいます。

しかし日本ハムファイターズはこのものすごい劣勢を押し返したのです。

広島の勢いを止めることができたのは監督の試合に臨む想い、日本シリーズの捉え方

選手に対する熱い思いなど様々な、監督の意識性の高さがあったからこそできたのがはっきりと分かりました。

それは監督の次のようなコメントです。

「何より大きかったのは第3戦が黒田との対戦だったこと。

彼を脅威に感じるのではなく、どうしたらこの対戦を生かせるかだった。

連敗とかは関係ない。

「黒田さんと勝負できる」と、純粋に野球に入ってくれるんじゃないか。

怖いとか考えている暇はない。

どう攻略するか、ではなく、どうその存在を生かさせてもらうか。

あの試合、みんなが点が取れなくなくて焦るのではなく、黒田と勝負することに集中してくれていた。

打てなかったけど、あれでいい。

どう黒田と向き合うかで、純粋に野球に入れた。

間違いなく、その後の戦いにつながってくれた。

点が取れなくてもいいとはっきりと言っているのです。

ただ、やみくもに勝つことだけに意識を向けていません。

黒田という偉大な選手を、自分たちが野球に取り組んできた

純粋な思いを取り戻すために利用しようとしているのです。

こんな発想ができる方がおられるのかと、驚きとともに言葉が見つかりませんでした。

日ハムの選手たちは黒田選手によっていつものひたむきな野球に対する心を呼び戻したのです。

きっと彼らは、こんな偉大な選手と晴れ舞台で試合ができる喜びさえ持っていたに違いない。

そんな思いさえ出てきました。

もし、打てないことにこだわり、監督の中に少しでも焦りがあればきっとそれは選手に伝わり

違う結果になっていたことでしょう。

こんな意識で選手を導くリーダーがいる。

ただただ凄いとしか言いようがありません。

次の言葉も心を動かされました。

「名将・三原脩さんは「虎は虎のまま使え」と言った。

いろんな考えを持った野武士のような野球選手たちが、一つの考えにまとまるなんてあり得ない。

ただ、一つの方向に行こうとは言える。

連敗して焦る、悔しい、何とかしなければ、ではない。

自分たちがやってきたことを信じて、一つ一つのプレーをまず全力でやってみよう。

それが積み重なったら必ず勝っているから、と。

2連敗を喫し、その原点に返ろうとして、あの第3戦を機に

自分たちの野球ができるようになった。

選手たちは確実に前に進み、4年前の「忘れ物」をつかんでくれた。

でも、日本一は目標であるけど、目的ではない。

ここがスタート。

翔平だって、このオフの過ごし方がすごく重要になる。

もっといいチーム、世界一のチームになるために。

何か、学長の言葉と重なることが多いように思うのは私だけでしょうか。