精神世界の旅が終わり、真我で出発します

暴力団員がワンワン泣いた

今日もメッセージをお読み頂きありがとうございます。

今日は佐藤康行著「人生の急所」より抜粋します。

以前、ある有名企業の社長が「佐藤先生、是非うちの息子を頼みます」と。

私の主宰する研修に、息子さんを参加させたことがあります。

その中で、「原点の心」という作文を皆に書いてもらいます。

当時三十歳だった息子さんの作文には。「私の首から下は入れ墨でびっしりです・・・」

と書かれていました。

彼は暴力団の世界にも足を入れており、刑務所暮らしも経験していたのです。

この家庭では、父親が息子に会社を継がせようととして、

子どものころから英才教育をしていたのです。

こうあらねばならないと、教え続けてきたわけです。

父親は自分の息子に会社を継がせることだけを考えていました。

ところが、彼にはそんなものには興味がありませんでした。

自分は自分の生き方をしたいという気持ちが強かったのです。

父親や家から逃げたいという気持ちから、彼は暴走族になり、

やがて暴力団に入り、刑務所のお世話にまでなってしまったのです。

研修中、彼の中から本当の深い心が出てきて、いろんなことがわかってきました。

そして、やがて彼はワンワン泣きだしたのです。

「おふくろ、ごめんな。おふくろが、「私の皮膚をあげたい、

何とかこの子を助けてあげたい。こんな体じゃ一生を棒にふってしまう』

といって、いろんな病院をかけずりまわっていたのを知っていたんだよ」

とオイオイ泣いていました。

「親父の愛がわかったよ。おやじも本当は俺に立派になって欲しい、

立派な後継者になって欲しいと思っていたんだよね」

研修から帰った後は、彼は変わりました。顔つきから態度から雰囲気から、

全部見違えるように変わったのです。

そして、お父さんにも非常に大きな気づきがありました。

「私は自分の損得だけを考えていた。私は間違っていた。

息子には息子の人生があり、向いている方向に行ってもらえば良かったのだ。

会社は息子に継がせなくても、他の人に継がせればいいのだ。

危うく息子の人生をダメにするところだった」と心底反省されたのでした。

家業の発展より、息子さんの人生を優先して考えなければならないのです。

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